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パッケージデザイン評価で重要な「軸」は? 【AI活用事例も】

更新日:9月2日


パッケージデザイン評価

パッケージは、長期にわたりブランドイメージをつくる大切な要素です。パッケージデザインは「なんとなく良いから」など直感で決める場合もありますが、修正しているうちに「良いデザイン」がわからなくなることも。


このような状況を避けるため、良いデザインの評価軸を設定することが必要です。今回はパッケージデザインの評価における「重要な軸」についてご説明します。




パッケージデザイン評価の「もっとも重要な軸」

パッケージデザインの評価軸

パッケージデザイン評価でもっとも重要な軸は短い時間で正確に、商品の利点や恩恵を伝えられるかです。顧客がパッケージを見たとき、どのようなメリットがあるかわかることが大切です。



パッケージデザイン評価の「5つの軸」


また上記の軸をさらに細かく評価するため、次の5つの軸を決めることがオススメです。


① 目立つかどうか


商品が棚に並ぶと、周りには競合が数多くあります。その中で自社商品を選んでもらうためには、目立つパッケージであることが大切です。


② らしさがあるか


「らしさ」は、「カテゴリーらしさ」「会社らしさ」「ブランドらしさ」の3つに分けられます。


カテゴリーらしさとは、顧客がパッケージを見たときに何の商品かわかることです。


会社らしさとは、企業の商品パッケージにおいて統一感のあるデザインにすることです。顧客がパッケージを見たときに「あの会社の商品なのか」とわかるデザインにすることが大切です。


ブランドらしさとは、商品ブランドのパッケージにおいて統一感のあるデザインにすることです。


このように「らしさがある」パッケージデザインが求められます。


③ コンセプトがあるか


商品のコンセプトをパッケージデザインに反映させ、顧客へ伝えることが大切です。また、競合商品とどのように違うのか差異を伝えることも必要です。


④ アイデンティティーがあるか


パッケージの中に商品のアイデンティティーとなる要素があることが大切です。パッケージの色や、レイアウト、ロゴ、文字フォント、キャラクターなどが要素となります。


パッケージを含む「ブランド要素の作り方」については、こちらの動画で解説しております。ぜひご覧ください。

パッケージデザイン評価の資料

⑤ 経験価値があるか


「経験価値」とは記憶に残る経験を生み出す、表現や仕掛けを指します。パッケージにも商品を使った人が経験を生み出せるような表現・仕掛けが必要です。


経験価値があるパッケージの例として、かわいいパッケージのグミがあります。「グミのパッケージがかわいくて、SNSへ投稿したら友人と会話が盛り上がった」など、パッケージをとおして特定の経験が得られます。


このような経験価値を利用したマーケティングを経験価値マーケティングといいます。



評価軸をたしかめる具体的な手法は?

パッケージデザインの評価軸を確かめる手法

では5つの評価軸を、具体的にどのように検討すれば良いでしょうか?


1つ目の評価軸「目立つかどうか」はシェルフテスト(※1)が有効です。 自社商品と競合商品を並べた中で、自社商品が目立っているか調べられます。

※1 シェルフテスト……陳列棚を再現し、パッケージなどに対する反応を調べるテスト


2・3・4つ目の評価軸「らしさがあるか」「コンセプトがあるか」「アイデンティティーがあるか」は、事前のアンケートが有効です。


「デザインからどのような商品をイメージするか?」

「このデザインがされた商品にどのような印象を持つか?」

などを聞くことでわかります。


5つ目の評価軸「経験価値があるか」は、事前に商品を試してもらい、フィードバックや評価を得ることが有効です。


アンケートの「商品にどのような印象を持つか?」など印象に関する項目については、AIによる結果の予測ができます。実際にアンケートを取ることも大切ですが、時間とコストがかかります。



評価を予測する『感性AIアナリティクス』


『感性AIアナリティクス』では、パッケージデザインにたいして「顧客がどのような印象を持つか」予測できます。消費者データを学習したAIにより、デザインの印象を数十秒から数分程度で分析・可視化します。


パッケージデザイン開発に使える感性AIアナリティクスの詳細はこちら!

パッケージデザイン評価のAIツール


【AI活用事例】『感性AIアナリティクス』でパッケージ選び


では、『感性AIアナリティクス』を使ったパッケージデザイン選びの手順をご紹介します。


1. コンセプトを「テキスト感性評価機能」を使って印象評価


まずは「テキスト感性評価機能」を使って、商品のコンセプトから基準となる印象項目を選びます。


テキスト感性評価機能では、テキストから抱く印象をAIにより予測できます。


今回のコンセプトは「辛いものがあまり得意でないけれど、少し辛いものを食べたい人が、食べられるカレー」です。


パッケージデザイン評価AI活用事例1

評価結果から、穏やかな・温かい・嬉しい・自然な・良い の項目で印象が高いとわかりますね。これらをデザイン選びの基準とすると良さそうです。


2. デザイン案を「画像感性評価機能」を使って印象評価


次にパッケージのデザイン案を「画像感性評価機能」を使って印象評価します。こちらが今回、印象評価をするデザイン案です。

AIで評価するカレーのパッケージデザイン

(左:パッケージ1 右:パッケージ2)


こちらが評価結果です。

パッケージデザイン評価AI活用事例2

基準とした、穏やかな・温かい・嬉しい・自然な・良い の数値を見ると、「嬉しい」を除いてパッケージ1より、パッケージ2のほうが高いですね。パッケージ2のほうが基準となる印象を持たせる可能性が高く、より適しているとわかります。つまりコンセプトに合ったデザインはパッケージ2になります。



このように『感性AIアナリティクス』を使うと、コンセプトに合ったパッケージデザインがどれかわかります。


気になる方はぜひ資料ダウンロードをお願いします。

パッケージデザインをAIで定量分析

 

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